猫の捜索記録

脱走した猫を捕獲した捜索記録。

後日談とこのブログについて

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ジキルを捕獲してから2日。
すっかりジキルも落ち着きを取り戻し、脱走前のように
膝の上でごろんごろんと甘えてくれています。

このブログは、私が猫を脱走させてしまった経緯、
猫を捕獲するために活動した上で失敗してしまったことや、
役に立ったことを事細かに記録しています。

暗く湿った感情のまま書き記しているので、重たい記事が続きますが…

もし同じように猫を脱走させてしまった方へ
少しでも参考になれば良いと思い、このまま残しておきます。

捕獲するまで励ましてくださった皆さんに大きな感謝を。


本当にありがとうございました!

10/29

ビル近くに再度捕獲器を設置した。
夫のスマホのLINE通話を繋げっぱなしにして、捕獲器の上に放置し
捕獲器の罠が発動したら「音」が聞こえるようにしておく。

少しでも落ち込んでいる気持ちを紛らわそうと、
事情を知っている夜更かしさんの友人と
「マインクラフト」…マイクラで遊びながら待つことに。

 

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イクラはお家を作ったりするゲーム。
お子さんがマイクラで遊んでいる!というお母さんも多いのでは?

 

4時ごろ、LINE通話の先からガタガタと音が聞こえる…
かかった?ジキル?それとも別の猫?
まったく鳴き声がしない。こういう時、猫って鳴くものではないのか…?
ただの風?別の生き物?

そもそも、捕獲器が発動した「ガシャン!」の音が聞こえていない。
聞き逃した…?捕獲器の外から餌を取り出そうとしている音にも聞こえる…。

 

一緒にマイクラをしていた友人に、捕獲器を見に行ってくる!と
伝えて、逸る気持ちを抑えて、捕獲器を見に行く。


捕獲器の中に入っているような音ではない。
捕獲器の近くに動物がいるような音がするだけ。
まずは夫が見に行って、私は近くで待機することに。

 

ずっとLINE通話をつなげっぱなしの夫のスマホから、夫の声。 

 

「猫、いる!ジキル!ビンゴ!!大当たり!!」

…………ジキル!????
うそ!?本当に?!

 

まさか捕獲器にかかっているとは思わなかった!
それもまさか「ジキル」が!他の猫ではない、「ジキル」!

 

走って走って夫の元へと行く。中身を確認する。 

 

ジキルだ・・・・・・
本当に、ジキルが中にいる…!!

 

とにかくここで捕獲器から逃がしてしまったら全てが終わる。
入り口を押さえて、逃げないように、
そーっとそーっと、でも走って家に持ち帰る。

 

家に帰って、捕獲器をそっと開ける…ジキルだ…
ジキルだ。間違いない…ジキルだ!


するりと捕獲器から出て、私の横を素通りし、
家の中をうろうろするジキル。同居猫の「ハイド」に威嚇されながらも
こちらに擦り寄って甘えてくる。
もーー!!!外ではあんなに逃げたくせに~!!

 

とりあえず塗れたタオルで身体を拭いて、あした病院につれていこうと思います。
長かった…長かった捜索記録……

 

これにて完結…!

 

 

 

 

ちなみに、猫を捕獲しにいっている間

放置していたマイクラの私のキャラクターは…

 

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一緒に遊んでいた友人達のイタズラによって閉じ込められていました(笑)

こんな時間(早朝)まで一緒に遊んでくれて、
その間もずっと励ましてくれていて、本当にありがとうね。

10/28

4時。ニャオンと3回甲高い猫の声。見回りに行くも猫の影は見られず。


ビル周辺に仕掛けた捕獲器の餌が食べられていた。
黒猫?ジキル?それとも、噂のグレーの色をした猫?
ジキルだといいのになあ…。

 

5時にまた猫の鳴き声。
見回りに行くと、近所の神社にあの黒猫と…白黒のチビちゃん。親子かな。
黒猫にひっ付いて行って、置いてかれてはニャオンニャオンとダミ声で鳴いている。
家の中で聞いた声は、もうちょっと甲高い声だったんだけど…それは黒猫のほう?
やはり、黒猫はここ周辺を縄張りにしてさまよっている様子だ。
うちのジキルに会ったら、家に帰るように伝えてくださいとお願いしておいた。

 

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これくらいわりと近寄っても逃げない…
写真を撮っている間に黒猫はどこかへ行ってしまった。

 

すれ違いが続いていた塩谷さんからの連絡を取れた。
ここ数日見かけないので、ビラから。塩谷さん監修のもとビラを作り直し。

 

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絵を描いていた経験がこんなことに生きるなんて…
できればこんなことにはいかしたくなかった。

10/27

深夜、捜索に出かける。
家の裏側にあるビルで、猫の影を見つけた。
すぐに逃げてしまったため、判断は付かなかったが、背格好はジキルと同じ。
あの黒猫はやや人慣れしているから、目が合っただけでは逃げないはず…

 

ジキルなのだろうか?

 

夜が明けたら日中にビルの管理人さんを訪ねてみよう。
眠れずうだうだしているとツイッターにて励ましのDMを頂いた。
ありがたい…本当にありがたい。ありがとうございます。

 

朝目が覚めると何食わぬ顔をしたジキルがいて、
今までどこにいってたの!?と抱っこする夢を何度も見る。
毎晩、毎朝、子供のように泣いてしまうので、自分でも
どこにこんな水分があるんだろう?と不思議になってしまう。

 

昼間、ビルの管理人さんを訪ねる。
捕獲器を置かせてもらえないか頼むも、やんわりとお断りされてしまった。
過去に駐車場に入ってしまった猫を保護団体の方に捕まえてもらったことがあるそう。
虫が出ないように、このビル周辺に食べ物は一切置かないようにしているので
居つくことは無いと思うんですけどね…、とのこと。
もし見かけたら連絡をしますね、早く見つかりますように、と言ってくださいった。

 

夜、前に黒猫に餌を与えていたご年配の夫婦に出会えた。
黒猫と、もう一匹グレーの色をした、毛の長い野良が居るのだと教えてくれた。
餌場を共有しているらしいので、ジキルも追い出されるということは
ないのではないか?と仰られていた。

10/26

ビラを見た方から、メールを頂いた。
近くに野良猫を保護しては病院に連れて行き、
地域猫にされている方が居るという情報を教えていただいた。
暖かい文面に感謝の言葉もない…

早速その方に会いに行く。持ちビルにポスターを貼っていただき
もしそれらしい猫が来たらご連絡をいただけることになった。

今日も監視カメラに写るのは黒猫だけ。
1から振り出しになった気分。また捜索から。

塩谷さんからの着信が入っていたが気付けず、掛けなおすと繋がらずと
すれ違いが続いている。お忙しいのだろうな…

何もする気になれない。片手に餌を持って、猫の行動範囲をぶらつく。
猫の陰すら見えない。歩いているだけで泣けてくる…

23時ごろ近所から猫のフギャアという声が響いたので、
黒猫とうちの猫が喧嘩でもしているのだろうかと捜索するも、猫の姿すら見れず。

10/25

眠れず、朝7時。監視カメラの映像だと、
大体猫が捕獲器の餌を食べに来るのは20~0時ぐらい。
それ以外の時間はどこかに行っている。どこに行ってるかは解らない…
この時間はきっと来ない…それでも見に行こうとしたら、
丁度起きてきた夫がかわりに行ってきてくれた。

 

新しく別の捕獲器をレンタルした。
今度のはきちんとロックも掛かり、踏み板も軽く押しただけで反応してくれる。

 

設置するまえに、1Fのテナントのオーナーの方に鍵の件を聞いてみるが
鍵はかけていらっしゃらないとのこと。
心配してくださり、元気付けてくださった。
涙が出る。ありがたい…。

 

カメラの映像を見る。
珍しく昼間の映像。
写っていたのはジキルじゃない…黒猫。
ジキルと同じ背格好くらいだけど、尻尾がとても短い。

 

あわてて過去の動画を確認する。
22日に写っている猫はしっぽが長くみえる。23日は来なかった。
24日の猫は…しっぽが見えない。判断できない。
暗視カメラは白黒になってしまい、画質も酷く悪い。
気付かなかった。気付けなかった。

 

今捕獲器を設置すれば、間違いなくこの黒猫がかかってしまう。

 

近くなったと思えば遠くなってく。
最初に脱走してからもう随分経った。
どうすればいいのか解らない…
塩谷さんにTELとメールをして、助けを求めた。

10/24

深夜、いつものように様子を見に行こうとしたら
隣のビルの非常階段へと続く道への扉が閉まり、
鍵が掛かっていた…。

 

深夜~早朝あたり毎日のようにウロウロしていたから、
不審者に見られてしまったのかもしれない。

 

夜が明け、ビル会社へ連絡。
猫捕獲器を設置する許可を頂いた方へ、近況報告もかねて。
普段は鍵なんてかけないんですけどねえ…と、管理会社もわからない様子。
まあとりあえずはと、別口で入るルートを教えていただいた。

1Fのテナントが鍵を管理しているそうなので、テナントの方にも話をしにいく。
このテナントの方のオーナーには、前にも何度か
捕獲器の件で話をさせていただいている。
が、今日は出勤されていないとのこと。話が他に出来る人もいないそうで…撤退。

 

昼間は鍵が空いているので、普通に捕獲器の様子を見に行く。
残っていた餌を回収して新し餌と入れ替え、また設置。

 

家に戻ると住んでいるマンションの管理人のおじいちゃんからインターホン。
猫はどう?と心配してくださる…近況報告。
隣のビルに居るのがわかっているなら、
一旦マンションの掲示板のビラは剥がしたら?
とのことなので、マンションに掲示させて頂いていたビラは剥がす。
猫が居なくなるうちに捕まえよう。善は急げだよ。
と励ましてくださった…。

スマホの不在着信に気付く。知らない番号。
掛けなおすと、猫のビラを見た女性から。
ビラを見て連絡をしてくださったのは、この方がはじめて。
マンションのビラが剥がされていたので、
見つかったのかなと思って…とのご連絡だった。
近況報告をする。女性の方は、周りの人にもうちの猫の事を伝え、
心配してくださっていたそうだ。

ジキルは、いろんな人の協力や、心配や、祈りを貰っている。
そろそろこの思いが届いてもいいんじゃないだろうか…。